2010年4月22日木曜日

砂と風の秘密が・・・

という歌詞を含むdipの曲名はなに?

マニアックな質問でした。

「静かの海」
という1993年発表のアルバムの中の
「dune」という曲です。

the third ear bandのカバー曲です。
(レコーディングで滞在中のNYCの中古レコード屋を
巡り探りあてました。演奏許可を取るためです。)
元曲には歌がありません。タイトルと歌詞は独自です。
同名の映画からインスピレーションいただいてます。

私は最初にハワイの映画館の大画面で巨大な虫に乗る(=バカっぽい)
カイル・マクラクラン=顔が汚れてる、、、(演出上だけど)を観て、
がっかりしました。
言葉の壁があるので表面的なところですごく評価低かったのですが、、、
後に家で字幕入りで観て、なるほどね〜と思いなおし
レーザーディスク(って、、、)まで買いました。

で、なぜ今このことを話題にしたかというと
現在制作中の1曲が
この曲を思い出す仕上がりになっているからです。

歌詞の方も意図していたわけではないのですが
重なる内容で今回は英語(「dune」の歌詞は日本語)になっ
ています。
問いではないから
アンサー曲という位置でもないですが
つながっているみたいです。

「dune」が淡々とした「passion」だとすると
年を重ねたというのに
より分かりやすいストレートな熱が感じられる曲
だと思います。

いいと思いますよ。今日、仮歌入れてみましたが
まるで人がたたいているかのようなドラムでしたな。

ミニ情報でした!

2010年4月13日火曜日

ヘラよりもソラ?ー前回からのつづきでここからはすぐ。

さしせまった用事もなく、あえて抗議したり、帰るという選択をする気力も出なかったのでただ待っていた。しかも、ヘラがあるのかないのか不明のまま。店の中をしばし探索。私が必要そうな品物はあいにく見当たらない。入り口付近には店を留守にした時のための小さなかけ紐付きのメモがあった。手書きで『○○病院へ行っています。』用事は忘れたがあと数枚。すぐにすることがなくなってしまった。そのことに関わりたくなかったこともあり聞かないようにしていたが、ついに私もラジオに耳を傾けた。女の人が淡々と次々に数字を読み上げている。おじさんの筆記している音。マニアックな気配。時折聞こえる東経、、、、度という言葉とどこかの地名。そして、とうとうつかんだ「ヘクトパスカル」の単位!私は気づきました。『聞かなきゃならない、、、』の理由とは、ソラモヨウの情報収集だったのです。今の世にこれを、、、。

任務終了後のおじさんに聞いたところによると、近所の人と天気の話になった時のために毎夕?(朝もなのか?)ラジオで気圧配置?調べて天気図を作成しているということ。手芸店として忘れられるのも無理はない。この人の今の役割は天気予報なのだから。

帰り際、『すまないね~(ラジオの方が大事だからという意味だよね)待ってもらっちゃって。今、雲でてるけど、これから晴れるからね。』応対のマイナスを補うように私にも予報を伝えてくれたおじさん。私は「そうですか~、晴れるんだ~。」とまぬけな相づちをうち、目的のヘラお買い上げで帰ってきました。

その予報とはうらはらに帰宅後まもなく雨が降ってきて、、、あの努力と犠牲(私の)にもかかわらずおじさんの天気予報にそれほどの完成度はないのかも、、、と疑いそうになるのを打ち消していた私です。
 
完全におまけ扱いですがヘラの旅。おじさんが言うには本来和裁のものだそうです。そしてそんなに使えませんでした、、、。トホホ

2010年4月6日火曜日

ヘラを求めて

前回触れたのですが、また裁縫に入っています。今までも作っている例のドレスを今回は白い風のようなシルクで作るという計画です。
昨年秋の時は初めて「型紙を作る」ということをしたとお伝えしましたね。結果的にそれがすごく完成度を上げるのに役立ったようでもなかったのですが、今回作るにあたっては、進行がよりスムーズになったと感じました。
しかし、今日のテーマはその前のこと。

今回の製作の自己課題は、生地を二重にして同じかたちのものを2枚裁断する際につける「しるし」のレベルアップでした。型紙を載せた側の生地にしるしをつけるだけなら今までのやり方(チャコという洗えば落ちるクレヨンのようなものを使用)で問題ないのですが、それでは生地から型紙をはずした時に裏にある生地にはなんのしるしも残らずひどく困る=不安になるのです。というか、後でなかばパニック。「いったいどこを縫えばいいの~?」ということに。(後で裁断が下手というのが問題だということがわかりかけましたが)

毎回それでは進歩がないということで、今回は気合いを入れ(?)ヘラ(生地表から強めに縫うラインをなぞる)があれば生地に傷がつかず、よきしるしとなるであろうと推察。で、それを探す旅に出たわけです。
なぜいつもこういうことが手軽身近ではなく旅になってしまうのか疑問ですが、この度もえらいところに入りこんでしまったのです。説明するのが難しいけど、やってみます。ちょっと脚色ありかも、、、。

まず手芸店を探すのも知らない町では近頃大変。私の踏んだ手順。
1.情報収集後だいたいの場所にあたりをつける。
2.そして、地元の人に現地で聞く。
3.近くまで行ってから、住んでいる人に確認する。

私はかなり近くに来たことを確信し、目についた八百屋さんで尋ねてみた。ところがすごく近いはずのその老舗の(というか昔からやっている)手芸店の存在にハテナ顔のお店の方。トリッキーな町。都会ってそうなの?どうも道が1本違うだけのようなのに。
実は、この1本(2本?)は平行な1本(2本!)ではなく段違いというのか高度差もあったのです。それだけの違いが全く別の様相を呈することになるこの界隈の時空のズレ。
気を取り直し元来た道を交差点まで戻り、角度をつけてまた下ることになりました。近くにあると言われていた目印のお店があり、この道で間違いはないと今度こそ確信。しかし、とんかつやの隣にある(最初の駅前あたりで入手の情報を思い出す)という店がない!消えた?

あー、ここは、、、見える人にしか見えない場所だ!そんな店だったのでした。いや、見えるけど。そんな感じの。あると言われても疑うようなたたずまい。しかし店の前には昼にとったと思われる(いつの昼だ?)出前のどんぶりが置いてある。誰かがいるはず。一見したところ手芸店にも見えず、、、ここに果たして求めたものが存在するのか疑わしいが、せっかく来たのだからと入ってみる。

両腕を拡げると両端に届きそうなくらいの間口に所狭しと(そりゃあ、狭いよ。)主に毛糸がビッシリ。端切れ生地もある。ん~置いてある編み物の本も私より古いかも、、、。人の気配はかなり薄い。しかし、進んでいくと奥に机に向かった店主。
私って、たぶんここには珍しいはずの来客なのに。反応悪いな~。私に対して横向きの机に向かっている初老の男性。『はい』「あの~、ヘラが欲しいんですけど、あります?」『あ~、ヘラ?』と、心ここにあらずな感じ。ヘラっていうものじゃなかったっけ?と不安になりいろいろ説明する。悪い人ではなさそうだけど、なんだか面倒そうに立ち上がりやってきて私とすれ違う。(すれ違うのも譲り合い)
店の入り口近くまで行き、左手の方を探しにかかろうとしたその時に、おじさんは急に動きをとめた。そして苦悩の表情を見せ『ん~、ちょっと待ってくれるかな?10分、15分くらい。』と言って引き返しながらさらにこう付け加えた。『ちょっと、今聞かなきゃならないラジオがあって』
男性は一応すまなそうに、しかしきっぱりと机に戻って行ったのだった・・・(うそじゃないよ~)つづく