2011年7月8日金曜日

生きている still






佐久間さまとkodaの
肖像画のような写真
(7/6 五百夜ライブ後)
by naitoh naoki






「日本海 礼文島」 杉本博司 氏

2011金沢21世紀美術館にて


絶対の水平線。揺れる人の心に確かな不動さを呼びさます。動かない写真が内包する圧倒的な生命力。受け留め消化することができない質量。

自分がこの眼で見るであろうリアルの海よりも、ここに提示された海は、はるかに私に存在を訴えかける。なぜだろう。絶えず動く波の一瞬に留まることは難しい。「いま」は絶えず変化する。止まっているがゆえにふつうはとどまれない時間に集中できてしまうからだろうか?

止まっているのに生きている
うごめいている
数えきれないものたちが
目に見えないものたちが

測り知れない世界が絶対的力を持って存在していた。

目を離すことができずにいた私をそこから引き離したのは、「ね〜、早く行こうよ〜」と私の腕をつかんで引っ張ったせっかちな子供だった。

別の次元に戻された?


*写真は私の近影であり本文とは直接関係しないものです。